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2. 花粉症(アレルギー性鼻炎、結膜炎)について

 

花粉症(allergic rhinitis/conjunctivitis、原因によりhay feverとも呼ばれる)は近年非常に増加しており、現代病の代表とされています。

花粉症の発症にはアトピーと呼ばれる遺伝的にアレルギー疾患を罹患しやすい体質のみでなく、外因として生活習慣や環境の問題が深く関係するといわれています。食品添加物の摂り過ぎ、肉、卵、魚卵などの高タンパク質を中心とした食生活、精神的ストレス、自律神経のアンバランス、埃っぽい家庭環境、都会的な生活、などが誘因となるとされています。

花粉症の原因となる植物は実に様々で、患者さんにより異なります。日本ではその8割がスギ(cedar)によるものとされていますが、アメリカではスギは少なく、ブタクサ(ragweed)が主な原因です。日本からアメリカに来ると花粉症が一時的に良くなることがあるのはそのためです。

花粉症の原因植物は、大きくtree(木)、weed(雑草)、grass(草)に分けられます。アメリカで多いのは、tree類では、oak、ash、elm、hickory、pecan、box elder、mountain cedar、weed 類では、ragweed、sagebrush、redroot、pigweed、lambユs quarters、Russian thistle (tumbleweed)、English plantain、grass類では、timothy grass、Kentucky bluegrass、Johnson grass、Bermuda grass、redtop grass、orchard grass、sweet vernal grassなどです(www.pollen.comの花粉ライブラリーで各々の写真を見ることができます)。カリフォルニアでは、treeによるものは1月から6月、weedによるものは4月から11月、grassによるものは3月から9月に発症します。National Allergy Bureauが、各地の花粉の飛散情報をインターネットで逐次報告しています。又興味のある方は、www.niaid.nih.govにてアメリカの花粉症の現況の詳しい情報を得ることができます。

花粉症の診断は、病歴、症状、鼻粘膜の観察、鼻汁細胞検査、血液検査などによりなされます。時にいわゆる風邪との鑑別が問題になりますが、かゆみなどの目の症状を伴う、さらさらした鼻水、鼻づまりが1週間以上続く、くしゃみが連続する、熱がない、などは花粉症を思わせる所見です。

花粉症の治療の中心は薬物療法です。予防療法と対症療法に分けられます。本格的な花粉飛散の前に医師の診察と指導を受け、シーズン前、ピーク時に適切な薬を服用することで症状を緩和させることができます。予防薬の抗アレルギー剤cromolyn(NasalCrom™)は症状全般に有効で、シーズンの2週間ほど前から開始し、シーズンの終わりまで使用されます。抗ヒスタミン剤は即効性で、くしゃみ、かゆみ、鼻水などの症状を抑えるのに使われます。ステロイド剤の局所投与は症状全般に効き、炎症を抑える強い作用があり、症状のひどい時に非常に有効です。抗コリン剤のipratropium(Atrovent™)は、特に鼻水に有効です。以上のうち、市販薬として入手可能なのは、抗ヒスタミン剤のdiphenhydramine(Benadryl™)、clemastine(Tabist™)ですが、催眠作用(sedating)があり昼間の服用には注意が必要です。最近市販が許可されたloradadine(Claritin™)は一日一回の内服で、催眠作用も少ない薬です。一方、phenylephrine (Neo-Synephrine™)やoxymetazone(Afrin™)などの局所に投与される血管収縮剤は特に鼻うっ血に即効性ですが、血圧を上げたり、また48時間以上使用するとその後むしろ症状が悪化することがあるので注意して下さい。

花粉症の根本的治療は今のところ減感作療法(immunotherapy)しかありません。これは原因となる花粉の抽出物質を低濃度から漸増して投与していく方法ですが、当初半年は週1-2回、その後も2年以上にわたり月1回の注射を続ける必要があり、非常に根気のいる治療法です。

ご家庭でできる一般的な予防策は、最初に述べた花粉症発症の誘因を出来るだけ避けることの他に、原因となる花粉をなるべく体内に取り込ないようにすることが最も重要です。例えば、風の強い日には窓を長時間開放しない、外出時にはマスクを装着する(アメリカでもcone maskがpharmacyで市販されています)、帰宅後は手洗い、うがい、洗顔を励行して身体についた花粉を落とす、ペットについた花粉をはらう、こまめに掃除機をかける(pollen filter付き)、室内の水拭きをする、などを心掛けましょう。

症状が悪くなる前に早めに対策をたてることが大事です。その場しのぎの対応は勧められません。毎年、ひどい花粉症に悩まされる人はシーズンの前に早めにご相談にいらしてください。

 

 
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